2011年2月24日木曜日

生きものに優しい地域づくり見学会

 2月19日(土)に夷隅川流域生物多様性保全協議会(生物多様性センター内)主催の「生きものに優しい地域づくり見学会」に参加してきました。もちろん守る会もこの主要な構成員であり、会長はじめ役員や多くの会員が協力参加しています。それぞれの方からも報告があると思いますが、谷津田コースに参加した感想を書きます。
                                                   
 2カ所見学させていただきましたが、ここはもともと耕作が放棄され、原野になっていたところなのかと疑ってしまうくらい再生の手が進んでいました。
 なかなか谷津田再生プロジェクトに関われないで今日まできてしまいましたが、その再生に向けたプロジェクトの皆さんのエネルギーに驚かされるばかりでした。藪であった谷津が見事に再生されてきているのに目を見張るばかりです。
 また、そこに集まった人々が楽しんで関わっていることに感心しました。一番喜んでいるのは生きもののような気がします。掘り起こされたばかりの水路や淵(田んぼの端の池としておきます)には、トウキョウサンショウウオやニホンアカガエルの卵塊が沢山見られました。

 谷津田再生会の皆さんがcop10に参加されたときに作成された紙芝居も楽しめました。移動中飽きさせないだけでなく、そこに集う人たちが元気になって帰っていく様子や子どもたちの思いっきりの笑顔などが紹介され、すばらしい活動だと思いました。

 昼食は牛舎8号(村石鶏卵牧場)さんで、新鮮な平飼養鶏卵と無農薬米の卵かけご飯とイノシシの自家製醤油漬けのリブを焼いて提供してくださいました。生きものにも人にも何ともやさしい贅沢なランチでした。


 お腹もいっぱいになったところで、意見交換をしました。地域を活性化したいと思っている。田舎暮らしをどこにするか探す目的で参加した。田舎暮らしを求めて夷隅に住み始めて人との出会いを求めてきた。自然に関わり保全していくことをお手伝いしたいと思っている。農に興味を持ち田舎暮らしをはじめた、参考にしたいと思って。牛舎8号さんのところに展示してある田部さんの作品を鑑賞して丸木美術館に訪れたときと同じ感動をした。体力はないがこのプロジェクトに関わってみたい。維持管理費用は今後どうするのか。などなど。様々な意見交換ができました。


 最後に、いすみ市農村環境改善センターで全体会が行われました。

里山、谷津田、灯台の各コースから意見交換の様子や感想が報告され、全体会でも意見交換がなされました。この生きものに優しい地域づくりに賛同はするものの、取り組みの今後の行方や発展性に関心が多かったです。

 また、誰しもが考えるところですが、啓発だけでなく維持管理継続していくにはどうしていくのかという問題も指摘されました。


 最後に、農村環境改善センターに向かう途中、布施の田んぼでコハクチョウの採餌行動を観察することができました。私が、帰るとき(PM5時)にもまだいました。北帰行が近いのかエネルギーを蓄えるのに夢中のようです。

                   

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